プライベート・スカイ

ホテルの近くのパーキングに車を停めて、私と佳依はホテルに入った。

私と透依が入った部屋は、このホテルの最上階だった。
小さなエレベーターに乗り込んで一番上の階まで昇る。

エレベーターのドアが開いて、廊下に見える部屋は全てドアが閉じていた。

空室になって、清掃されてる気配もない…

私は緊張しながら透依が居るはずの部屋のドアをノックした。



───トントン



勢いよくドアが開き、中から透依の顔が見えて私はホッとした。

「よかった…居てくれて…」

「…もう戻ってこないと思ってた」

「ゴメンなさい。でも私…佳依を連れてきたの」

「佳依だって?!」

透依が目を見開いてドアを大きく開いた。

私の後ろに立っていた佳依が不機嫌そうに言った。

「別に俺は来るつもりはなかったんだけど」

「…とりあえず入れよ。中で話そう」

透依に言われるまま、私と佳依は部屋の中へと入った。

私が居ない間、透依はテレビを見ていたらしく、部屋の中は賑やかな音が溢れていた。

そのテレビの画面を見て、私と佳依は動きを止めた。

テレビの中のニュース番組は、SweetPainの生産所が摘発されたという話題で騒いでいた。