プライベート・スカイ

何となく分かってきた。

ちゃんとした理由は分からないけど、佳依は透依に何か隠してる感情があると思うの。

兄弟だもの。今までずっと一緒に育ってきたんだもの。

決して心の底から恨んでるんじゃないんだと思いたい。
信じたい──佳依だって、ちゃんと立ち直れるって。

そうしたら、私も救われる気がするの。

佳依は許せないけど、もし私の話を受け入れてくれて、素直に自首してくれたら
許す努力はしようと思えるもの。

「お願い、一緒に行こう?可能性は薄いと思うけど、多分透依は待っててくれてると思うの」

「お前を待ってんだろ。俺じゃない」

「きっと佳依の事だって待ってるわ。ちゃんと話しをしよう?このままじゃ──」

佳依はしばらく何かを考え込んだ。
…10分くらい経っただろうか。

佳依が答えた。

「わかった…行くよ」

「本当?よかった…」

佳依が車のエンジンをかける。
後ろから来る車を確認して、スムーズに車を走り出させた。

私は透依がいるホテルの場所を案内した。

待っていてくれる保証なんてドコにもない。

もしかしたら怒って帰ってしまったかもしれない…

不安になりながら佳依とホテルに向かった。