プライベート・スカイ

そうよ、あり得ないわ

私は頷いた。

「この世にあり得ない事なんか存在しない。俺は本気でアイツを潰す気なんだよ」

佳依が声のトーンを下げた。同時にアクセルを踏み込んで車のスピードが上がった。

…このままじゃ透依が危ない…

「ねぇ、やめて!これ以上透依に何かしないで」

「まだ何もしてないよ!アイツを裏切ってたのはお前の方だろ?

お前が容疑者になった時点で透依はショックだったろうな」

「ね、ねぇ、私何でもするから!佳依の言う通りにする!
もう透依に会うなと言うなら一生会わないし

死ねと言われたら死ぬわ!」

「ソープ嬢になれって言ったら?」

「なるわ!」

「ストリッパーは?AV女優は?」

「なんだってするわ!」

透依の為ならなんだってする。
不可能な約束だって果たしてみせる!

「じゃあこのまま自首しろよ」

「そしたら…同じじゃないの!」

「お前が自首しないならSweetPainを透依の部屋に置いてくるぞ?警察にタレ込めば透依だって捕まるよな」

「彼は無関係なのよ?!」

「どうかな?捕まる直前にSweetPain飲ませとけば共犯だぜ?俺が家を潰すのとどっちがいい?」