◇レイナ's†Sky◇






──こんなに自分が嫌いだったことはない。



透依に会えたら

もしかしたら守ってもらえるかもしれないという甘えがあったと思う。

もしかしたら透依と逃げられるかもしれないと期待していたのかもしれない。

彼を失望させるとわかりきっていたのに、私…何か期待してた。

どこまで頭が悪い女なんだろう。

どこまで図々しい女なんだろう。

あれほど彼を裏切っていたというのに

透依は私を簡単には見捨てず、解決策を模索してくれてた。

自首…確かにそうするべきだと思う。

だけど私が自首して、全てを話したら透依にだって被害があるのに、構わないと言ってくれた…

色んなことを想定して覚悟して言ってくれたのだと思いたい。

その透依の言葉を信じたいのに、私───

──どうして

一人でHotelの外に出たの?


自首しようと思った。透依がそれを強く望んでいて

今の私が彼の為に出来る事はそれしかないから。

自首すれば、人生をやり直せると言った透依の言葉を信じたい。

覚悟を決めたかったの。

だけど数年は出られなくなるだろうから
生まれ育った私の家を見ておきたいと思った。