プライベート・スカイ

あー腹立つ!!

久しぶりに本気で頭にきた!
女を殴る趣味はないけど、あれじゃしょうがない!

こんな気持ちのままじゃ美夜にも会いたくないし。
かと言って、家に居ると余計苛立ちは治まらない気がする。





一人で飲みにでも行くかな…



「あれ───っ!青山さんじゃない!?青山さんだよねぇ?!ビックリしたぁ!!スゲー!何でこんなトコにいんの!?」

急に声をかけられた。そのうえオレが振り返る間もなく、そいつはガンガン一人で話しだした。

誰だよ?!ウザイなー

イヤイヤ振り返ると…さらにウザそうな女が大笑いしながら立っていた。

見覚えのない女。つーか、こんな黒ギャルの知り合いいないんだけど────…

あ…っ!!
いた──!!知り合いとは言えないけど、黒いの!!




「お前…アマゾンか!?」

「当ったり~!!良かったぁ、覚えててくれたんだぁ」

いや、出来ればお前の事は忘れていたかったよ。

「今日、店は?」

「休みだもん」

「あ、そっ、そっか」

だよな。さっき見に行ったんだ。忘れてた。

「アマゾン、何でオレの事覚えてんの?指名入れてないし、一度しか行ってないのにさ」