プライベート・スカイ

「なんの為に?!美夜が何をしたって言うんだよ!?」

「…」

「答えろよ!お前と佳依はなんなんだ?!
アイツとヤってたんだろ!?ずっとオレを騙してたのか?二人でオレを笑ってたわけ?!」

「…!!か、佳依が言ったの…?」

「そうだよ!オレがお前のことを本気で好きになったのを見て笑ってたんだろ!?
それで美夜もあんな目に?

オレ何かした?お前らに恨まれるような何かをしたのか?!」

──どうして信じてた奴らに裏切られるんだ

結局〈他人〉だから?

血の繋がりも
愛情も関係ない

そんなものを信じてたオレがバカだったのか?

「──もう嫌…」

レイナが下を向いたまま呟いた。そしてオレの腕を掴む。

「レイナ」

「もう嫌!嫌!殺して!透依、私を殺してよ!!」

「ふざけんな!そんな事できるわけないだろ!ちゃんと答えろよ!お前、全然答えないじゃねーか!」

「言ったって、私のことなんか信じないくせに!私だって苦しかった!辛かった!でも透依は分かってくれないじゃない!」

「言えよ!言ってくれなきゃ分かんねーよ!」

「…私、美夜さんに慰謝料請求されてた!透依と付き合ったからよ!貴方のせいなの!」