プライベート・スカイ



──言っちゃダメ


──見ちゃダメ


気づいたら生きていけない





だって生きてるよ

呼吸だってしてるよ

『呼吸器なしではもう生きられません』

そう言ったよね?先生。だから外さないでってお願いしたの。

暖かいんだよ。眠ってるだけなんだよ。死んだわけじゃないの。

いつか目覚めて

『俺の可愛い雨峰。会いたかったよ』

って言ってくれるよね…?








「穂貴は死んだんだ!だって俺はアイツの最期を見届けたんだから!」

「嫌ぁっ…!!!!!!」

アズマの言葉なんて受け入れられない!

「やめて!やめて!もうやめて!お兄ちゃんは生きてる!死んでない!」

「ちゃんと見ろ!これが現実なんだと!穂貴は居ないんだ!」

「ヒドイよぉ…なんでそんな意地悪言うの…っ」

あたしが泣き叫んだって、アズマは受け入れ難い事実を話す。



「穂貴はな、俺達の仲間だったんだ!」

「嘘だ…!嘘だ!嘘だ!嘘だ!」

「ちゃんと聞けよ、雨峰!アイツの最期の事なんだから!

何故、穂貴がSweetPainを飲んだのか分かるか!?全部お前のためだったんだよ!」

「…あたし…の…?」