プライベート・スカイ

「で?結局、付き合ううちにお互い好きになっちゃったって感じ?」

「…そんな感じね」

「青山さんはSweetPainの事、知らないのね」

「知らないはずだわ。だから私、ずっと透依と一緒に居たいから売人辞めたいって思ってたのに

現実的には難しかった…」

佳依をよく知らないから、あたしにはわかんないけど…やっぱり抜けるってのは大変なんだろうな…

話しに夢中になっていて、すっかり冷めてしまったホットレモンを飲み干すと
私はため息をついた。

「…これからどうするの?」

「わからない」

「一緒に逃げようか」

「雨峰ちゃんは逃げる必要ないじゃない!」

「でも、SweetPainの存在を知っていて、売人も知っていて…アズマがドラッグを売る手助けもしてしまった。あたしだって捕まる」

「ダメよ!そんな事させられない!私とアズマが喋らなければ雨峰ちゃんの存在はバレないわ!」

「でも」

「これは私達の問題なの!今、警察に追われてるのは私だけなのよ!」

レイナちゃんは、あたしの協力を拒んだ。

「もう話したくない。眠りたいのよ」

そう言って部屋に入ったレイナちゃんは





翌朝、姿を消してしまった。