プライベート・スカイ

「笑う?なぜ?」

「透依と上手くいってるって事を自慢して、私をバカにしに来たって感じよ」

「普通そんな事する人なんている?くだらないし、あり得ないわよ」

「──どうだか。
男を寝取られてウツになって入院して…バカみたいって思ってるくせに。こんなに不幸な私を見て楽しい?」

不幸?

これが不幸?

どれだけ幸せな人生をこの人は送ってきたんだろう。

お金だって家族だってまともな仕事だって、男だって手に入れてて

たまたま男を取られたから不幸?





やっぱり嫌い。私、この人とは仲良くなれないわ。

私は持ってる限りのSweetPainを袋に入れて彼女に手渡した。

「なによ?これ」

「願いが叶うって伝説のある薬よ。これで私も願いを叶えたの」

信じられないって顔をしながらも美夜は私が差し出した薬を手に取った。

「願いが叶う…」

「私ね、透依とダメになったのよ。
彼は今、新しい彼女が居るみたいだけど

飲んでみたら?透依とヨリを戻したいんでしょ?」

「まさか…嘘でしょ…透依に新しい彼女が…」

「彼女に誘惑されたみたいだけど、ホントよ。だから私、貴女にはもうお金を払う義務はなくなったの」