プライベート・スカイ

幸いすぐにコインランドリーが見つかって、オレは彼女の服を洗って乾燥機に入れた。

その間、ず―――っとグルグル回る彼女の服を眺めて終わるのを待っていた。

…次第にイライラしてくるのを堪えながら。

なんでオレはこんな事してんだ?
レイナのおかげで、またスーツが濡れたし。

なんかスゴい振り回されてないか?オレ。
見返りもないのに…ボランティアじゃねーんだよ。

もう、やっちゃう?
してもらっちゃうか?

「ピ―――――…」

ようやく乾燥が終わったブザーが鳴って、オレは服を取り出してHotelへと戻った。

はぁ…バカバカしい。とっととレイナに服を着せて帰ろ。

部屋に戻ると、洗ったであろう下着と使ったであろうタオルが適当に置いてあった。

几帳面ではないのだとよく分かる。

レイナはベットに潜り込んで眠っていた。

──オレに洗濯させてお姫様は熟睡かよ。

色々としてやったんだからキスくらいしてもいいよな?

オレの中でレイナという女は最悪だった。
だから何をしてもいいやって思うくらいで、胸も痛まない。

眠る彼女の隣に座って、布団を少しめくると

オレは唇を近づけていった。