プライベート・スカイ

「ほ…穂貴って、あの穂貴なの!?」

「そう。アイツのこと、よく憶えてるだろ?」

…憶えてる。

穂貴とは何度か会っただけだし、ろくに話しもしたことなかったけど、ずっと忘れられない。

「俺と佳依と穂貴と、お前の四人で色々楽しんだ仲だもんな」

そう
何度か私は、三人の男の玩具にされた…

望んで多人数とSexしたわけじゃない。

その中に穂貴がいた。彼は興奮もせず、とても冷たい感じがして…

触れられるのが怖かった印象が強い。

「楽しんだのは貴方達だけじゃない」

「そうか?まぁ一番楽しんでたのは佳依だったけど」

「それで…穂貴はSweetPainを飲んで眠ったままってわけ?
雨峰ちゃんが、その穂貴の妹だと知ってるのに

なぜ付き合う事にしたの!?」

「秘密だよ」

「雨峰ちゃんはSweetPainの存在を知ってるのよ?アズマは雨峰ちゃんをどうする気?!」

「別に。前にも言ったけど、雨峰はSweetPainとは関係ないんだって。売人にするつもりはないし」

「だったら…!だったらアズマも売人なんて辞めるべきよ!」

そう…
そうするべきよ!

「辞めたらいいんだわ…ねぇ、私も売人を辞めたいの…!」