プライベート・スカイ

私はガッカリしていた。

まだ、苦しい人生を続けなければならないことにウンザリする。

雨峰ちゃんはウザイくらいに泣いてるし。

どうして私の為に泣いてんのか分かんない。私と、ちょっとケンカっぽくなって

あれから全然話してないし、メールも無視してたのに、なんで?

泣く必要ないじゃん?私のこと、ホントは嫌いなんでしょ?

傷の痛みに気づくと、左手首には包帯が巻かれてた。

白い天井。薬の匂い。見たことのない場所…

「ここ、ドコ?」

「病院。雨峰がさ、レイナが心配だから一緒に部屋に行こうって言うから行ってみたら

お前が手首切って倒れてたってワケ」

泣きじゃくる雨峰ちゃんの代わりにアズマが答えた。

「ふぅん…仲良しなんだね」

アズマは私が死にたがりなのを知ってるんだから、そのまま放置しておいてくれればよかったのに

嫌がらせ?

しかも雨峰ちゃんと元カノの部屋に来るなんてイヤミ?

「私…お礼なんか言わないわよ。ほっといてくれればよかったのに」

「…レイナちゃん、なんでそんな事言うの?」

「アンタのせいで今回も失敗したからよ!助けてだなんて言ってないのに迷惑よ!もうほっといて!」