プライベート・スカイ


本当に心からそう思う


透依が好き。




「オレだけを見て。オレもレイナだけを見て、たくさん愛するから」

「独りにしない…?」

「うん。ずっと隣にいて、寂しい思いなんかさせないから」

「うん…!約束よ」




そして誓いのキスをした。


約束を刻むように、唇の感触を確かめ合う。

絶対、独りにしないでね。

気持ちが落ち込む夜に、もう独りで耐えるのは嫌なの。

楽しい気持ちも、辛い気持ちも、私の全部を受け入れて。

私も透依の全てを愛するから

その為に何を犠牲にしてでも頑張るから。

だから

私に嘘をつかないで

私を裏切らないでね…




「レイナ、泣いてんの?」

「あれ…なんで涙が…悲しいわけじゃないのよ」

「じゃ嬉しいんだ」

「…そうかな…うん…きっとそうね」

しばらくの間、透依に抱きしめられて
彼の胸の中で目を閉じていた。

トクン、トクンって

透依の命の音が聞こえる。このまま眠ってしまいそうなくらい安心できる音。

「オレ頑張るからさ…もう少ししたら一緒に住もうな」

「うん。私も頑張るね…」


一生、こんな気持ちで透依を愛したいと

私は本気で願っていた…