プライベート・スカイ

でもアマゾンが電話に出たって事は、仕事は終わってるハズだ。

少しでもいいから顔を見に行こう。

きっと家に居ると思うし。

途中でまたメールか電話を入れてみればいいだろ。

とりあえずレイナの家の方に向かって歩き、その後10分くらいでタクシーを捕まえる事ができた。

タクシーの中からも電話をしてみるが…また通話中。変だなぁ?
…まぁいいや。

レイナの家について呼び鈴を鳴らすと、勢いよくドアが開いた。

「雨峰ちゃ…!?えっ?!と、透依!?」

──雨峰?

「アマゾンが来るんだったのか?」

「あ、え…う、うん…どうして透依が居るの?!会えないようなこと言ってたのに…」

「レイナの顔が見たくて。でもアマゾンが来るなら邪魔か?」

「バカ、邪魔なわけない…会いたかった…」

レイナはオレに抱きついた。回した腕の強さが、今までどれほど寂しかったかを物語る。

玄関のドアを閉め
オレも彼女をしっかりと抱きしめ、囁いた。

「オレも会いたかった。ゴメンな…会いに来れなくて」

「…私のこと、好き…?」

何故いきなりそんな質問をするのかオレはまるでわからなかった。

多分寂しさから出た言葉なんだろう。