プライベート・スカイ

何にも知らない第三者に言われるのは腹がたった。

美夜の顔を見るのは苦痛だし。身体を心配はしているのに会いたくない。

…オレが苦しくなるから。

だけど行かなくちゃいけなくて。説得もできないまま、少しだけ話しをしてオレは美夜の家を出た。

家に帰るのも嫌だった。

レイナにも会う資格がない。

あれほど守るとレイナに言ったのに、数日ほったらかしだ。メールもほとんど送ってない…






そう思っていると、都合よく携帯が鳴った。

レイナからのメールだと思ったのに、それはアマゾンからのメールだった。

アマゾン…か。

アイツになら、なんか話せそう。何を?…色んなこと…

とにかく誰かに。

オレはすぐにアマゾンに電話した。

久々のアマゾンは最強な気がした。

何だか分かんないけどずっとアマゾンに謝っていたが、そのうちメチャメチャ説教されて

電話が終わった頃には何故かちょっとスッキリしていた。

問題はなんも解決してないのに、気分は違う。

アマゾンってやっぱいい奴かも。

オレはちょっとだけアマゾンに感謝しながら、レイナに電話をしたが

何度かけても通話中。

誰と電話してるかなんて考えもしなかった。