「…腹が鳴っとる。」 おじいさんは燃え盛る炎を前に呆然としていました。 辺りには食べ物の気配はありません。 かといってこれ以上歩き回る気力もありません。 「どっかから高級な湯呑みが降ってこんかなぁ……あぁ…やっぱり今はそれより何か食ったほうがいいんだろうなぁ…」 脱水症状に空腹も重なり、朦朧とした頭でおじいさんは必死に考えました。 こだわりの追求はとにかく後回しです。 「…ばあさん…メシはまだかっっ!?」 思わずおじいさんは叫びました。