…と、その時です。 「う…ぅあっちっっ!!」 「んな…何やってんの!?」 叫び声を聞いておばあさんが声の方へ顔を向けると、 「も…も…燃えてる!!!!あ…熱いっっ!」 犬が燃える尻尾を必死ではたいていました。 「ちょ…ちょっと!熱いのは分かったから暴れないで!!そんなに暴れたら…火が…!」 −次の瞬間。 「いやぁぁぁぁぁぁっっ!!」 二人の周りにあった草木に火が燃え移ったかと思うと、ごうっ、と音をたてて巨大な炎が目の前に燃え上がりました。