「ところでよぉ、今からどこ行くんでぃ」 船長の父が操縦しながら言いました。 「え、城じゃないのか?」 「このまま、遠出してもいいが…」 「よしきた!」 船長の父は船の速度を上げました。 「そう言やぁ、さっきは何の話をしてたんだぃ」 操縦するだけなのも暇なのか、船長の父は近くにいた息子に問いかけました。 「王様が持ってた黒い箱の話」