畑おばあさんはそのまま泣き崩れる様にしゃがみ込んでしまいました。 「…え」 何故だか男はそんな畑おばあさんの姿を見ても動く事が出来ません。 「おい!何泣かせてんだよ!」 「え、私の所為なんですか!?…なんで…」 男は困惑の表情で畑おばあさんを見つめます。 そんな畑おばあさんの背中を優しくさすってやるのは、王様でした。 「王様…」 おじいさんは出しかけた足を元に戻しました。