『父さん…母さん…どうして帰ってこないの…?』 家の中にはこの声の主である少年一人しかいないようです。 ―と、その時。 『…失礼!どなたかいらっしゃるか!!』 外から戸をどんどん、と叩く音が響きました。 『え…は、はい…っ!』 少年が慌てて戸を開けると、そこに立っていたのは自分より幼い子供と若い男でした。 『突然のこと、大変無礼なことだとは存じ上げているが、どうかお助け頂きたい』 男は子供の肩をぎゅっと抱き、青ざめた顔で言いました。 『え…!?』 少年は困惑したように呟きました。