「恐縮です」 男は小さく笑いました。 が、途端にその顔は複雑なものへと変わっていきました。 「ここです」 いつの間にかそこには到着していました。 下っぱの鬼の指差す先には大きなひとつの墓が。 墓は、島へ入る時に見掛けた白い花が供えられとても綺麗にされていました。 「…」 始めは眉間に皺を寄せ墓を見つめていた男でしたが、段々と顔から表情はなくなっていきました。 「もっと、ちゃんとしたものにしたかったが…」 鬼の頭(かしら)が皆の並ぶ後ろから言いました。