「ったく。空気読んで下さいよー!」



キジが呆れながら物を言いますが、誰も構っちゃくれません。



「(最近ノってきたと思ったのに…ぐす。)」



「で、そろそろ話してくれよ。この状況。」



リーダーこと、兄はキジと同様。呆れながら聞きました。



「ばあさんでも、鬼でもいいから。」



「ってえ?!説明せずに来ちゃったんですか?てか!なんでこの状況おばあさんが知ってるんですか?!」



鬼は疑問を一気に吐き出し、少し混乱したように頭を抱えます。



「あー。実はー、私ずっと後ろつけてたの!説明の方は後でいいかと思って★」



「「「(や、説明先にするべきだろ…にしてもストーカー…?)」」」



この会話に慣れていない周りの奴らは内容がさっぱり分かりません。



「(じゃあ途中で感じた視線はおばあさんのだったんだ!)」



しかし鬼は1人嬉しそうですが…



「だったら早く今から説明しろよ。」



「その心配はありません。そんなこと、すぐに分かってしまいますから。」



これまで黙っていた男がいきなり口を開いたかと思うとまた、訳のわからないことを言い、ゆっくりほくそ笑みました。