「少なくとも、キジがみたってことはあいつらも見てる可能性が高い。どこかに行こうとしているなら、その人たちに場所くらい聞いてるかもしれないしな。」 犬の言葉にうっとうしそうな顔つきだった桃子もぱっとこちらに視線を向けます。 「だったら、やっぱりその人たち、探すしかないわねっ!」 「(その人たちとあいつらが無関係だったらな…)」 犬はまだ、気分が冴えないままです。