「ふっ…可笑しいから笑ってるんですよ。笑わせてくれる…」 「男さん…?じゃあ本当に?」 鬼は今にも泣きそうな顔で男を見ました。 「やっと気付きましたか。演技するのも大変でした」 男はやれやれといった風に首を振りました。 「お前が…?何故この島を襲った!?」 ズイっと鬼の頭は男に近づきました。 「―何故かって?ああ、鬼を見ているだけで気分が悪くなる…」 訳ありな雰囲気に辺りはざわめきました。 「…昔この島にも人間が暮らしていたのを知ってますか?」 「いや」