「(ええー?どうなっちゃったの?)」



おばあさんは鬼と男のやり取りを、声こそ聞こえないものの見ていました。



「なに?ケンカ?しかもなんか行っちゃったし!」


おばあさんは鬼が来た道を戻ってしまったので、同じ道じゃつまらないと考え男に着いていきます。





「まじ歩き疲れたんだけど…」



桃子はダルそうに髪をかきあげました。



「…そいえばー、キジは?」



3人はキジそのものの存在を忘れていたようです。



「あー…置いてきたみたいだな…」



「そうだなー…」



「あんたたち、ヤル気あんの?」



桃子が眉間にしわを寄せます。



「殺る気ならあるけどー…なっ」



「おにーちゃん!…話になんない!」



「とりあえず歩こーっての」



犬にスルーされ、桃子は不機嫌なまま歩き続けます。