「鬼さん?」 数歩歩き、立ち止まる鬼にキジは嫌な予感がしました。 「行けません…」 鬼は心無しか震えている様に見えました。 「何でですか?」 キジはわざとゆっくりと尋ねました。 「…自分は最低な奴だ…。ごめんなさい…っ」 途端に鬼は走り出してしまいました。 「鬼さんッ…!」 訳が判らずキジは名前を呼ぶ事しか出来ませんでした。