「―ぐぁあ!!」 「ふふ、起きたみたいじゃのぉ」 突然がばりと上体を起こした猿に王様はニコリとしながら言いました。 「いや、まだだ!」 起こした体をまた平にし、猿は再び箱の中で眠り始めました。 「え〜、まだ寝るの〜?」 おじいさんはグチグチ言いながらもお菓子を食べる手は止めません。