「ぎゃぁぁぁぁぁあ…あ?」 猿はあまりの恐怖に目を瞑りましたが、どれだけ経っても何の衝撃もありません。 「う…?…はぁぁ!?」 気付くと、猿は川の側で仰向けに寝ていました。 額にはあのシマリスがちょこんと乗っかっています。 「俺…あの高さから落ちて…生きてる…なんで?」 見ると、川の向こう岸で黒い人影がおいで、おいで、と呼び掛けるように手招きをしています。 その周りは一面真っ白な花畑。 「え…まさかこれ…さん…ず…」 猿が何かを言いかけたその時…