「っど…どこ行くんだよっ!!…え!?」



すると突然シマリスが目の前から消えたのです。



前方には崖が。



「まさか…!!」



すぐに猿は崖へ駆け寄って行き、下を見ました。



崖は目も眩みそうな程の高さでした。



「見えるはずないか…けど…ん!?」



猿は崖の下ではなく、崖を見ました。



「いた!!」



なんと、シマリスは崖を垂直に走っていたのです。



「ま、待てよ!」



猿はそこが崖である事も忘れ、追いかけようと足を踏み出しました。



「あ?…ぎゃああぁぁぁぁぁ!!!」



途端に猿は崖の下へ真っ逆さまに落ちていってしまいました。