改めてじっくりと犬の顔を見てみると、なるほど、犬はたるんだ顎肉が愛らしいブルドッグでした。 「あぁ、こりゃ間違えるわ…って何言ってるのかしらこの馬鹿犬は!?」 おばあさんは自分の顔を両手で押さえながら、真っ赤になって犬を怒鳴り付けました。 「…ところで何だって…桃?」 激昂するおばあさんを無視して、猿が冷静に口を開きました。 「あぁ桃さ。very delicious!な桃!!」 「…??」 おばあさんと猿は突然の英語が理解できずに首を傾げました。