「早くしなさいよっ!」



地上に到着してからもおばあさんはさっから同じ言葉を連呼しながら再び地上でも高速金ちゃん走りを見せ付けます。



「待ってくれ!どこへ行く気じゃ?」



「みんなのところよ!感動の再会を祝いましょ★」



そして、また王様の手を引きます。



「あそこだわ!」



おばあさんはつぶらな瞳で即座に仲間を見付けました。



「犬ー!猿ー!おじーさーん!」



おばあさんはとりあえず思い付いた名前を叫びます。



「おじ…い…さん?」



自分が放った言葉に疑問を感じたおばあさんはもう一度、呟いてみます。



「おじいさん!?」



その瞬間、王様の手を振りほどきおじいさんのもとに駆け付けました。



「おじいさん?おじいさんなの?!」



おばあさんは自分がしてしまったことの大変さに気付いてしまいました。