その頃。 「これって…どーゆうわけなわけ…?」 桃子はその場に呆然と立ち尽くしていました。 「あれって、あたしよね?」 さっきから、同じような言葉をずっと呟いています。 「小さい頃の、あたし…?」 ←今も見た目は変わってないけれど。 「追い掛けなきゃ!」 なぜだか桃子はふとそう思い、走りだしました。 その様子は、犬と鬼もそばで見ていましたが、止めることはせず、ゆっくりと2人で桃子が走っていた方に歩いていきました。