「なーんちって(笑)」 繋いでいた手をはなしたかと思うとおじいさんは自分の頭をコツンと叩きました。 「飽きもせず芝を刈っているジジイで結構だわい。おまえは一生をここで過ごすんだな。」 そう言うと滝を再びのぼりはじめました。 「ッ。くそジジイ!てめえなんかっ…!」 そこまで言いかけておばあさんは今までのおじいさんとの思い出を思い出し、涙をこぼしました。 …そして、おばあさんは滝と涙と一緒に猿のいる滝壺に落ちていきました。