青い絆


「ごめん。付き合うとか今は『興味無い』んだ。告白してくれてありがとう」

転校してきてから沢山の人に告白された。でも、付き合うとか彼女とか興味ないから、断ってきた。
今やりたい事を真剣にやりたいんだ。

「わかった…それじゃあっ…」
「いち…」

市村がボクと目を合わさず、走って行ってしまった。

「…ごめん…」

何故だろう…心が苦しい…
今まではこんな事なかったのに。

「リン、帰るぞ」

ユウキがボクの鞄を投げ渡してきた。

「あ、うん」

ユウキは親友だけど、ボクが聞いてほしくない事は聞いてこない。
親友という存在は友達の全てをじっくりみて好きになれたら親友になるとかって言うらしいけど、ボクはそうは思わない。
時間なんていらない。
出会った人全員が親友なんだ。