青い絆

水飲み場から手を振って市村を呼んだ。市村も手を振って返事をしてくれた。
水飲み場からウサギ小屋のまで走る。

「疲れてるのに呼び出して、ごめんね」
「大丈夫だよ。ところで話って何？」
「あ！え…と…」

なんだろう？いつもの感じと違うな。

「あのね」
「何？」

市村が綺麗で大きな瞳で俺の青い瞳を見つめてきた。

「中谷君が好きです」

心地いい春風が一瞬にして吹き止む。

「彼女とかいなかったら、私と付き合ってほしいです」