青い絆

固まっている俺達を見て、間宮が笑う。

「二人ともこっち来て」

俺と凛の腕を引っ張って、間宮が屋上のさっき立っていた場所に連れて行かれた。

「綺麗いでしょ?」
「「すげぇ…」」

俺と凛の声が重なる。
屋上から見る学校前の古田山は、いつも教室から見上げる姿と違っていた。
桜の花びらが春風で散り、緑色の山全体を綺麗な桜色に染めていた。