「羽美、待って!」 急に背中が温かくなって、大きな手が私のお腹に触れた。 「俺も学校辞めて働くよ。一緒にこいつ育てたい。羽美もこいつも絶対大切にするから」 リョウが後ろから私を抱きしめ語りかける。 心が揺らぐ… リョウと一緒に赤ちゃん育てたいよ。 でも、美咲に悲しい想いはさせたくない… リョウの手の上に私の手を被せる。