青い絆

「羽美ちゃん!」
「間宮!」

屋上に着いて間宮の名前を叫ぶ。
間宮が驚いて俺達の方に振り向いた。

「羽美ちゃん。動くなよ…」

凛がゆっくりと間宮に近付く。間宮はこっちを見たまま固まっている。

「きゃっ!」

凛が間宮を抱きしめるようにして、屋上の中の方に連れてきた。

「よかった…」

俺は安心してその場にしゃがみ込んだ。
久々に全力で走った気がした。