「分かった。保健室で待ってるね」 リョウに微笑みかけて美咲が私の横を通り過ぎた。 美咲が階段を降りていくのを確認して、リョウと屋上のあの場所に向かった。 さっきまでの不安と苛立ちが消えて、気持ちが楽になった。 横にいるリョウを見る。 「リョウの好きな人って…美咲なんだね」 「あぁ…」 大好きな横顔… 「見た時、驚いたよ」 「…」 リョウが悲しげに私を見つめてきた。 大好きな瞳…