「先生、玄関まで羽美見送ってくるね」 美咲が腕を絡ませてきた。 保健の先生がほほ笑む。 「午後からは授業出るのよ」 保健室の時計を見ると午前中最後の授業の時間だった。 「はぁい」 美咲に引っ張られながら、保健室から玄関に向かった。