「いってらっしゃい」 「いってきます」 ママに学校まで送ってもらって、ギリギリ間に合う時間だった。 走って教室に向かった。 「羽美おはよ。遅かったね」 美咲が朝のテンションではないテンションで話し掛けてきた。 鞄を机に掛けて席に座った。 「寝坊しちゃった」 「てか大丈夫?」 「え?」 美咲が心配そうに私を見つめてきた。