青い絆

「裕紀、いい加減起きろよ」

俺寝てたのか。教室の時計を見ると十二時過ぎだ。
顔を上げて凛を見上げる。

「寝過ぎ。弁当」
「おう、行くか」

机の横にかけた鞄を持って立ち上がり、首を鳴らす。
何となく間宮の席を見た。間宮の姿はなかった。

「裕紀。行くぞ〜」

凛と二人で教室を出た。

俺達はいつも風通しのいい体育館の入口か、体育教官室で食べる。
今日は晴れていたから入口で食べる事にした。

「腹減ったー」

凛が鞄の中から、でかい二段の弁当箱を取り出した。
俺も母さんの作った。普通サイズの弁当を取り出す。