「全部ですっ」



「そう?そこのソファーにかけてて 着替えてきて良いかな?」


仕事帰りなのでスーツを早く脱ぎたかった。


「もちろんです」



カイトが示した方を見る。


黒皮らしきソファーがどんと置かれている。


花音はソファーに座った。



テーブルの上には鍵の束が無造作に置かれ、クラシックのCDのケースが数枚置かれている。



「クラシック・・・・?」



カイトさんはクラシックが好きなの?