翌日は土曜日。



花音はまだ眠っている母に昼食を作ろうと近くのスーパーまで買い物に出かけた。



お昼は母の好きなカルボナーラに決めた。



スーパーのビニール袋には卵、ベーコン、生クリームなどが入っている。



マンションへ着いてICチップの入ったカードを使うとガラス扉が開いた。



エレベーターに向かうと会いたかった人がエレベーターを待っていた。



後姿だがひときわ目立つ姿は絶対にカイトだとわかる。



「カイトさんっ」



「やあ、花音ちゃん すごいな 会いたいと思うと会えるもんなんだな」



振り向いたカイトは優しい笑顔で花音を見た。



「会いたい・・・?」



カイトの言葉にびっくりして目が大きくなる。



「ちょうど良かった 今空いてるかな?」



花音の買い物袋に目をとめる。



「え・・・っと は、はい大丈夫です」



ママ、ごめん お昼は自分で食べてねっ。



カイトと話がしたい花音は心の中で母親に謝った。