日曜日の午後、リビングで紫苑と莉緒がくつろいでいると牧原が受話器を持ってやって来た。 「イギリスの大旦那様からです」 受話器を紫苑に渡す。 「おじい様、珍しいですね?」 『おお、シオン 久しぶりじゃな リオとノアは元気にしておるか?』 「ええ、元気ですよ」 『それは良い事だ 実はシオンに頼みたい事があるのだが』 イギリスと日本の距離とは思えないほど電話の声が良く聞こえる。 「頼みたい事ですか?」