「な!なんでそうなっちゃうのよっ!」


小夜子は驚いて声を荒げた。



店にいるお客の視線がカイトたちのテーブルに集まる。



「やめて!おかしいよ カイト!カイトは優しすぎるよ・・・。もっと冷たくしてよ!」



「流産していなかったから「はい そうですか 良かった」とでも?小夜子は俺をそんな卑怯な男だと思っていたのか?」



「バカっ!なんで別れられて喜ばないのよっ!」



その時、ウェイトレスの女の子がおずおずとコーヒーをもってきた。



「お、お待たせいたしました」



2人の雰囲気にウェイトレスはさっさとカップを置くとペコッと頭を下げていなくなった。