最高級ホテルの有名レストランのテーブルに花音はいつになくおめかしして座っていた。



母が3人で食事をする日に備えて深緑のワンピースを用意していたのだ。


深緑のワンピースは袖と膝丈の裾にレース同色のレースがあしらわれ上品な感じだ。



ぴかぴかに磨かれたマホガニーの丸テーブルに母とアランの3人。



花音は高級すぎて居心地が悪い。



迎えに来たアランはきれいな花音を褒めた。



花音が自分の娘で誇らしいとまで言った。



「花音、笑って?もっと可愛くなるわよ?」


母が無愛想な娘に言う。



ニコッと笑みを浮かべればもっときれいに見えるのだろうが、花音はそんな気になれなかった。