電話を切った後、花音はなぜかカイトが気になった。


――カイトさん なんか元気が無いみたいだった・・・。


これからカイトに会える事で花音の方は元気を少し取り戻した。




10分後、ラフな格好のカイトがマックに入って来た。



短めの濃紺のコートと珍しくビンテージもののジーンズを履いている。


足が長いからスーツを着ている時みたいに洗練されていてカッコよい。


「花音ちゃん 出ようか?」


「はい」


花音はイスから降りるとトレーを持とうとした。


だがカイトの方がいち早く、花音のトレーを手にすると出口に向かった。