数日が経ったある日、


「ママ、行って来ます」


花音はまだまだきれいで若い母に・・・いえ、若く見える母に挨拶をして玄関を出た。



花音の住んでいるマンションは20階建て。



都心のいわゆる億ション←(死語)と言われるマンション。



母にパトロンがいるわけではなく、母が苦労して稼いだ結果だ。



高級マンションらしく上品な音で1階に着いた。



エレベーターの扉が開く。


「あっ!」


花音は目の前の青年に驚いて目が大きくなった。



そしてその青年も花音を見て驚いた表情になった。