「里衣子ちゃん また来てくれると嬉しいな」


レイジが営業スマイルを浮かべる。


「うん また来るからね~」


げんきんに里衣子はレイジの手を握って言う。



今帰らないって言ったのに・・・。


花音は溜息を吐いた。


「クスッ」


「え?」


カイトのくすくす笑いに花音が見る。


「花音ちゃんは大変だね ちゃんと帰れる?」


「大丈夫です まだそんなに遅くないし タクシーに乗ります」


「OK じゃあ タクシーをお呼びいたしましょう」


カイトが立ち上がった。